バイクパックの「3種の神器」ハンドルバーパック、フレームパック、シートパックを作っているメーカーとして、gearedではこれまでにRevelate Designs(レベレイト・デザインズ)とPorcelain Rocket(ポーセリン・ロケット)を紹介してきました。
今回は第三のメーカーを紹介しましょう。
Oveja Negra Threadworks(オベハネグラ・スレッドワークス)。コロラド州レッドビルの小さなメーカーで、名前のオベハネグラは黒い羊という意味。なぜスペイン語なのか?の理由のひとつは、彼らのインスピレーションの源が南アメリカへのバイク(自転車)・ツーリングにあるからだとか。彼らもまた、他のバイクパックメーカーと同様に、自身のアドベンチャーを製品にフィードバックしている「当事者」なのでしょう。
オベハネグラの製品の特長のひとつは、フレームバッグのカスタムオーダーが可能だということ(彼らの製品は「パック」ではなく「バッグ」と呼ぶようです)。自分のバイクのフレーム前三角に完璧にフィットするサイズと形状で作ってくれるのです。また、オプションとして、超軽量のファブリクスを使ったウルトラライト仕様も選択できる(うれしい!)とのこと。日本ではオルタナティブバイシクルズが取り扱っています。フレーム前三角の内側を紙にトレースして注文できるそうです。カラーは黒、グレイ、カモフラ、赤、グリーン、白から選べて、¥24,500から。
オベハネグラのレディメイド(非カスタム)のスリムなフレームバッグや、シートバッグ、ハンドルバーにドライバッグをくくりつけるためのマウントなども十分魅力的です。これらはいずれも軽量なナイロンファブリクスを使い、止水ジッパーを採用した現代的なバイクパックですが、まもなくさらに軽量性を追求したウルトラライトのラインナップ(RACE/ULTRALIGHT)が登場する予定だとか。
DIMENSION-POLYANTのVX07リップストップという非常に薄く軽量かつ丈夫な素材を採用するようです。こちらにも期待したいです(登場したらまた取り上げたいです)。
バイクパックがこうして現代的な仕様になり軽量化してくると、フレームや各種パーツも軽量なものをチョイスしたウルトラライト・バイクパッキングの機運も高まって来るのではないでしょうか。リアキャリアやフロントキャリアを付けるダボがいらないなら、現行のカーボンのMTBフレームやシクロクロス・フレームをベースにしたアドベンチャーバイクを組むことも可能なはず。
妄想がどんどん広がります。
- 製品名
- Custom Frame Bag
- メーカー
- Oveja Negra Threadworks
- 国内販売店
- オルタナティブバイシクルズ
- 価格
- ¥24,500~(オルタナティブバイシクルズ)