ポールを組み立てる面倒な手間を省略。ご覧のテントは、空気を注入して膨らませるだけで簡単に設営できてしまいます。
ドイツはハンブルグのメーカー、HEIMPLANETが販売しているのは、空気を入れたエアフレームが支柱の役割を果たす構造のテント。一度の空気注入ですべてのフレームを膨らませ、インナーテント、フライシートを同時に立ち上げることができます。エアフレームは独自のマルチ・チャンバー方式を取っており、いくつかの独立した空気室に分割することも可能。これによって、フレームの一部が損傷しても安定性を損なうことはありません。
ただ、エアフレームを使ったテント自体は、ほかにも存在します。たとえば NEMO の製品である Morpho は広く知られているところでしょう。HEIMPLANET の製品のおもしろいところは、このエアフレームをジオデシックドーム型のテントと組み合わせた点にあります。三角形の組み合わせでドームを作るこの方式は、分子や結晶の構造に基づいており、負荷が全体に分散されるので耐久性は抜群。空気が支柱替わりとなるとどこか頼りない気がしてしまいますが、しっかりとスタビリティーを確保しているわけですね。HEIMPLANET は、風に対する耐性も強いことをアピールしています。

THE WEDGE
HEIMPLANET が現在販売しているテントは、大人3人用の THE CAVE と、大人2人用の THE WEDGE 。重量は前者が5.2kg、後者が3.2kgと、最近の製品としてはあまり軽くないのが残念ですが、独特の愛らしいルックスが魅力的ですよね。特に THE CAVE の方は、クラシックなSF映画にでも登場しそうなレトロ・フューチャー感に惹かれます。
- 製品名1
- THE CAVE
- 製品名2
- THE WEDGE
- メーカー
- HEIMPLANET
- 価格1
- ¥68,250(日本取扱い店の価格)
- 価格2
- 449ユーロ