20L台のシンプルなバックパックを集めてみた―その1 Patagonia Ascensionist Pack 25L
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![こちらのカラーはTailored Grey。冒頭の写真はEclectic Orange。]()
なるほど、本体のデザインは、1本締めでサイドポケットさえないという最小限仕様です。
それでいて、トップリッド(蓋)のデザインは実は革新的。スピンドリフトカラー(ドローコードで引き絞る方式の開口部)なのですが、その開口部を斜めにカットすることで、雨蓋を付けずに雨蓋的な機能を持たせています。あるいは雨蓋とスピンドリフトカラーが一体になっているという言い方がいいかも知れません。

ハイキングのハイシーズン突入ということで、日帰り山行(or 山小屋1泊)にちょうどいい20L台のパックをシリーズで取り上げてみようということになりました。条件は、シンプルなことと、個性があること。
そんなシリーズ企画の1つ目は一部で話題を呼んでいる温故知新的なバックパックです。
Patagoniaのクライミングアンバサダーたちが、自分たち自身が使いたいと思える理想のクライミングパックを作る、という目的のもとで開発したのがAscensionist Packシリーズ。その最小モデルが25Lの本製品です。彼らが開発の際に参照したのは、複雑化・ハイテク化する以前のシンプルなクライミングパックだったのだとか。

こちらのカラーはTailored Grey。冒頭の写真はEclectic Orange。
なるほど、本体のデザインは、1本締めでサイドポケットさえないという最小限仕様です。
それでいて、トップリッド(蓋)のデザインは実は革新的。スピンドリフトカラー(ドローコードで引き絞る方式の開口部)なのですが、その開口部を斜めにカットすることで、雨蓋を付けずに雨蓋的な機能を持たせています。あるいは雨蓋とスピンドリフトカラーが一体になっているという言い方がいいかも知れません。
なので、開閉はスピーディ。ドローコードをシュッと引けば、もう雨蓋まで閉まってしまいます(そのあとストラップを掛ける必要はありますが)。
前述のようにこれはクライミング用に開発されたパックですが、このシンプルさと、だからこその自由なカスタマイズの余地は、ぜひデイハイクにも活かしたいと思わせる魅力があります。
同じく往年のシンプルなクライミングパックをモチーフにして現代的なバックパックにリデザインしたと思われる最新事例としては、土屋智哉さんに紹介していただいたArc’teryx の Alpha FL30/45 があります。あの製品を土屋さんに教えてもらった後、そういうタイプのバックパックがとても気になるようになりました。
エビデンスはありませんが、この手のパックは人気が再来しているとgearedは思います。
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- 製品名
- Ascensionist Pack 25L
- メーカー
- Patagonia
- 重量
- 349g
- 価格
- ¥13,000(税別)
- 購入
- Patagoniaオンラインショップ他