デンマークのサーファー3人が集まって、スマートフォンの新しい活用法を開発中だ。サーファーといっても、彼らが乗るのは波ではなく風。カイトサーフィンやウインドサーフィンを楽しむために、いつでも気軽に使える風速・風向計を作っている。iPhoneやAndroidスマートフォンのヘッドフォン・マイクジャックに風を受けてくるくる回る「羽根」を挿し、アプリを起動するだけで正確な風速と風向が表示される。
分かるのは自分がいる場所の風だけではない。離れたところにいる他のユーザーたちの測定値をネットワークを介して集め、表示することもできる。クラウドで風を読むなんて、最高のアイデア！
デバイスの設計面でおもしろいのは、羽根に電子部品が一切使われていない点。ジャックに挿すのは単に固定するためで、電気的には接続しない。ではどうやって羽根の回転を検知するのかというと、羽根に仕込まれた2つの磁石の動きをスマートフォンが内蔵している磁気センサーで拾っているようだ。このアイデアのおかげで羽根の機構はとてもシンプル。Vavuudのページには、羽根をうっかり踏んだり濡らしたりしても大丈夫ですよ、という写真が載っている。アウトドア好きな開発者ならではの発想かもしれない。
すでに試作は完了し、大学の研究室で精度の確認も行ったようである。現在は対応機種を増やすことと、量産に向けての資金集めを行っている。詳しくはKickstarterを参照。今日の時点での達成率は約70%。締め切りは4月22日。リリースは6月を予定している。
- 製品名
- Wind Meter
- メーカー
- Vaavud
- 価格
- £30からプレッジ可能（※英国以外からのプレッジでは送料として£5追加）