
この独特の形状が可愛過ぎるということで、一部で評判を呼んでいるニットキャップです。COUNTRY というのが正式な製品名ですが、通称イカ帽だそうです。
作ったのは BOGEN といって、東京スキーヤーというプロジェクト(?)から生まれた「スキー好きが作る、スキーをテーマにしたブランド」。
「スキーウェアの」ブランドではなくて「スキーをテーマにした」ブランドだというところにご注目ください。スキーという行為の中心や周辺や背景にある、文化や価値観や楽しさのキモのようなものを、モノの中に込めて表現しようとしているのが、この BOGEN というブランドなのだと思われます。
彼らがラインナップしているのも、高機能素材のパフォーマンスウェアなどではなく、風合いのいいコットンのTシャツだったり、昔からのスキーのアイコンだったニット帽だったりと、とても日常的でベーシックなアイテムです。デザインの志向性も現在のスポーツウェアのそれではありません。
雪山から離れた街なかに暮らしていても、雪のシーズンじゃなくても、自分たちが好きなスキーという楽しいことに緩やかに繋がっている気持ちを洋服にしたような、そんなたたずまいです。
BOGEN のTシャツにプリントされたキーワードは「SKI LIFE」。これは、文字通りのスキーライフという意味もあるでしょうし、きっと1970年代中ごろに米国のサブカルチャーとしてのスキーを伝えた伝説的なムック『SKI LIFE』のことにも掛かっているのだろうと想像します。
写真の帽子 COUNTRY にしても、その密に編まれたニットの質感やトラディショナルな20世紀のスポーツウェアを思わせる色合わせ、そしてやはりその愛すべき形が、BOGEN のスキー観を物語っているように思います。
彼らは過去のさまざまなスキー文化の中に原点を確認しつつ、それを現在の自分たちのリアリティの中で表現しているのではないでしょうか。
名前も素敵ではないですか。ボーゲン。大事です。
- 製品名
- COUNTRY
- メーカー
- BOGEN
- 価格
- ¥5,400(税込)
- 購入
- BOGENオンラインストアほか