
スマートフォン用の高品質なコンバーターレンズ(後付けレンズ)として2014年にデビューしたMomentが、今度は従来の一眼レフやコンパクトカメラが持っていたような優れた操作性を実現する、iPhone 6用のケースを開発しています。
Moment Caseは、スマートフォンのカメラでは失われてしまった次の4つの機能を提供してくれるのだとMomentは説明しています。
まず、より良い写真を素早く撮ること。
ケースの上面にはカメラのようにシャッターボタンがあって、半押しと全押しに対応しています。半押しするとフォーカスロックがかかり、全押しで撮影。押しっぱなしにするとバースト(連写)。このシャッターボタンは機械式ではなく電子式で、Bluetooth LEでiPhoneと繋がっているのだそう。ハイエンドなカメラに求められるくらいまでタイムラグを最小化しているとも言っています。タイムラグ重要ですね。
次に、写真のディティールをより良くコントロールできること。これまでのスマートフォンのように、画面上でフォーカスと露出調整を両方やるのではなく、フォーカスはシャッターボタン半押しで固定して、画面上では露出だけコントロールすることで、より絵作りがしやすいとのこと。確かにその方がラクな気がします。
また、こうした操作性はMoment Appによって自分好みにカスタマイズすることもできるそうです。

Momentの望遠レンズ。
もちろんMomentのレンズと組み合わせて使うこともできます。従来はMomentのレンズを使うときは金属プレート式のマウントをスマートフォンに貼りつける必要がありましたが、それが要らなくなるということ。これが3つ目。

こちらは広角レンズ。
そして、最後がカメラストラップを付けられること。
普通のスマホケースでもストラップのホールぐらいは空いていますが、Moment Caseでは、平たいストラップを通せるアタッチメントが2つ付いています。これなら首かけ式のしっかりしたストラップも装着できそうです。
ポケットにしまっておくよりも、最良の瞬間を逃さないということもありますし、ストラップでおしゃれすることもできる。それに――これはgearedの意見ですが――、ストラップで首から下げるとそれはiPhoneではなくカメラになります。カメラとしてのアイデンティティをユーザーも感じ取るので、写真を撮ることに意識的になったり、カメラとしてそれに愛着を持てたりするでしょう。そのことはきっと、撮れる絵にだって違いをもたらします。
以上の4つがMoment Caseの特徴です。
このiPhoneケースは、技術的にそれほどずば抜けたアドバンテージがあるというものではないかも知れません。でもこれが欲しくなるのは、作っている彼らが、写真やカメラが好きな人の気持ちとちゃんとシンクロできているからではないでしょうか。きっと欲しいのはスゴい機能ではなくて、写真を撮ることの楽しさ、その体験そのものだと思うのです。
- 製品名
- Moment Case
- メーカー
- Moment
- 価格
- $59からプレッジ可能(日本への送料含む。2015年2月5日現在)
- 購入
- Kickstarter