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アウトドアでコーヒーを“もっと”楽しむための4アイテム

アウトドアでコーヒーを“もっと”楽しむための4アイテム
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アウトドアでコーヒーを楽しむアイテムは以前も geared で紹介したことがあります。前回はコーヒーにまつわる定番アイテムをメインで紹介しましたが、今回はちょっとしたギミックがあって見た目にも面白いアイテムをまとめて紹介してみたいと思います。

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左がカセットボンベからガスを充填している様子

左がカセットボンベからガスを充填している様子


まずは、変わったストーブを1つ紹介します。台湾のガス器具メーカーHOTERY(ホッテリー)のミニガスバーナーです。ボンベ部分も含めて手のひらに乗る手軽なサイズ感と形状は、日本のメーカーの製品ではあまり見たことがありません。実はこのバーナーはガス充填式。カセットボンベやライター用のガスから本体下のボンベに直接ガスを注入することができます。フル充填で役1時間程度使えるので、コーヒーを淹れる程度なら問題ありません。ちなみにこの形状のバーナーは台湾ではポピュラーなようで、Bellman(ベルマン)REKROW(レクロ)など、復数の台湾メーカーが発売しているのを確認しています。

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後ろのポンプを使って圧力を溜める

ハンドプレッソ 後ろのポンプを使って圧力を溜める


次に紹介するのは、手動の加圧で抽出するエスプレッソマシン、ハンドプレッソです。アウトドアでエスプレッソを楽しむにはコンロ/バーナーに乗せるタイプの直火型が定番だったわけでですが、直火で抽出するタイプのエスプレッソマシンは低い気圧で抽出してしまうがゆえに風味が薄くなってしまうという難点がありました。ハンドプレッソは粉とお湯を入れた後にポンプで充分に加圧するため、豆の濃い風味を存分に楽しめるのです。パック状の専用フィルターを使うのですが、市販の豆入りパックだけではなく自分の好きな豆をパックすることも可能です。長さ220mm、重さ480g という持ち運びにストレスを感じないサイズにも好感が持てますね。

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Bellma CX-25

Bellma CX-25 スチームノズルが付いた特徴的なデザイン


もう一台エスプレッソマシンを。Bellman CX-25 は、ただのエスプレッソマシンではありません。スチームノズルが付いているのでフォームミルクを作ることが可能。つまり、本格的なカプチーノをアウトドアで楽しむことができるのです。このスチーマーはパワフルなことで定評があり、CX-25 が評価されている理由の大部分は、実はこのスチーマーなんじゃ……と思わないこともありません。重量は 1,360g。写真好きが一眼レフを持ってフィールドにでかけるように、エスプレッソ好きが CX-25 をアウトドアで楽しむのも不自然なことではないでしょう。Bellman からは、CX-25 に圧力計が付いた上位モデル CX-25P も販売されています。

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Kalita ニューカントリー102

Kalita ニューカントリー102 中間部分に見えるのがシャワーポット


お次はドリップコーヒーメーカーを。このKalita ニューカントリー102が面白いのは、豆を入れたろ紙の上にセットするアタッチメント“シャワーポット”がついていること。シャワーポットというのは底に小さな穴が空いたコッヘル状の受け皿で、豆の上に均一にポタポタとお湯を落とす役割を果たします。アイディアは単純ですが、お湯の量の調整ができてむらなくドリップできる=好みの味のコーヒーをアウトドアでも入れられる点が受けています。サイズは 3,4人向けの 240×170×125mm ワンサイズのみ。キャンプやピクニックなど、複数人が集まるタイミングで使うにはぴったりと言えるでしょう。
製品名1
ミニガスバーナー
メーカー1
HOTERY
重量1
本体 286g、スタンド 120g
価格1
¥7,140(税込)
購入1
ダッチウェストジャパン オンラインショップAmazon
製品名2
ハンドプレッソ
メーカー2
大作商事
重量2
500g
価格2
¥12,600(税込)
購入2
ハンドプレッソ オンラインショップAmazon
製品名3
CX-25
メーカー3
Bellman
重量3
1360g
価格3
¥11,500(税込)
購入3
カフェティエーラ・エスプレッソ オンラインショップAmazon
製品名4
ニューカントリー102
メーカー4
Kalita
重量4
515g
価格4
¥6,300(税込)
購入4
Amazon

お絵描き感覚で、今度はオリジナルシンセも作れる。Bare ConductiveのTouch Board

お絵描き感覚で、今度はオリジナルシンセも作れる。Bare ConductiveのTouch Board
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Painting_to_Board

Bare Conductive社のElectric Paintは電流を通す塗料。紙にペタペタと塗るだけで、電子回路を作ることができる。お絵かき感覚で電子工作ができちゃう画期的な素材です。
同様の機能をもつ塗料はほかにもあるんですが、Bare Conductiveのようにキャッチーな提案をしているところはないですな。そのBare Conductive社の最新製品がこれ、Touch Board。Kickstarterでは11月末に製品化が決まり、3月から出荷開始の予定です。ゴール金額1万5,000ドルのところ、12万ドル以上を集めた人気プロジェクト。
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Sequence

Touch Boardは小さなボード型コンピュータで、Electric Paintと組み合わせることで、簡単にタッチデバイスを作ることができます。同様のボードとして、Makey MakeyOTOTOを挙げることができますが、Touch Boardの特徴は、紙にElectric Paintで描いたパターンが確実にタッチセンサとして機能するよう、専用のタッチコントローラを搭載している点にあります。

紙の上にTouch Boardを置いて、その周りにElectric Paintでユーザーインタフェイスをペイントすれば、オリジナルの楽器やミュージックプレイヤーのできあがり。「タッチしたら音が出る」という動作だけなら、プログラミングは不要。マイクロSDカードスロットとMP3+MIDI音源チップを搭載しているので、マイクロSDの音源ファイルを差し替えてやることで、いろんなアイデアを試すことができます。
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Sophie.980_web

値段は55英ポンドだから、1万円弱ですな。いまカートに入れて試したところでは日本から買うこともでき、値段は送料込みで11,000円くらい(まだ出荷は始まっておらず、PayPalで金額等を確認しただけですので、実際にその値段で届くかどうかは不明です)。
「Bare Conductive(のElectric Paint)は面白いけど作れるものに限界があってわりとすぐ飽きちゃった」という人がけっこういたんじゃないかと思ってるんですが(ワタクシもそのひとり)、Touch Boardによって、活用の幅が広がりそうです。Bare Conductive社はしっかり仕事をしてますな。

製品名
Touch Board
メーカー
Bare Conductive
価格
£55
購入
Bare Conductiveオンラインストア

Sony Coreはどうやらただの活動量計じゃないらしい

Sony Coreはどうやらただの活動量計じゃないらしい
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08_SmartBand_Black

へえ、ソニーも活動量計出すんだー、ぐらいに思ってました。流行ってるからなあ、とか。gearedがアホでした。ソニーはもっと大きな絵を描いていたようです。

世界最大の家電見本市CES 2014でソニーが発表したCoreと呼ばれるデバイスは、それ自体はセンサーと通信機能を収めた小さなモジュール。それをSmartBand SWR10というリストバンドに埋め込んで、装着します。
といっても単にリムーバブルでリストバンドの色がその日の気分で変えられるだけの(変えられるのも事実なんですが)フィットネスバンドということでもありません。

Coreは、ソニーが考えている「SmartWear」というコンセプトを構成するひとつの重要なピースであるようです。でこのSmartWearというのは、スマホやタブレットと連動して、自分の生活のありさまを記録して見える化してくれるもの、なのだそうです。
オリジナルのAndroidアプリLifelogをプラットフォームにし、そこに、自分がその日どんなことをして過ごしたか、どこに行き、どんな写真を撮り、自分をとりまく世界とどんなコミュニケーションをしたのかが記録されていきます。
Coreはそれら記録される情報を集めるためのインターフェイスのひとつと考えるのがよさそうです。

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Xperiaで起動しているのがLifelogアプリ。

Xperiaで起動しているのがLifelogアプリ。


おそらくソニーは今回のCoreだけではなく、SmartWearコンセプトを満たす、デジタルカメラやオーディオデバイスやスマートウォッチ、テレビなどの家電を出してくるのではないでしょうか。あるいは家庭用のCoreといった位置づけの貼付式のセンサーみたいなものをリリースするかもしれません(QuirkyからSpotterというセンサーが出てますが、そういうイメージです)。

(将来的には)Google glassみたいなアイウェアや(もっと将来的には)スマートファブリック(センサーを備えた靴下、洋服)みたいなものだって出してくるかも知れません。そして、それらから得られた情報を、スマホの中のLifelogアプリでまるっと記録して行こうとしているのでしょう。

実際にCoreとLifelogの組み合わせで記録・参照できることしては、どこをどれだけ歩いたか、走ったか、自転車に乗ったか、電車で移動したか。また、睡眠の記録や聴いた音楽、プレイしたゲーム、ソーシャルメディアで共有した情報といったことが挙げられています。
また、日々の運動の目標を設定して、今日はあとどれだけ自転車をこがないとゴールに達しないかといったことを教えてもらうことができます。天気が変化しそうなときは、それも教えてくれます。

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お気に入りのレストランを見つけたら、その場でLife bookmarksできる。

お気に入りのレストランを見つけたら、その場でLife bookmarksできる。


また、Life bookmarksという機能があります。最高のレストランを見つけた、超イイ曲を聴いた、きれいな夕日を見た、といった印象的な瞬間にCoreのサイドキーを押すことでそれを記録してくれるのだそうです。

こういった個人の毎日の生活そのものを記録したデータが蓄積していくことで、そしてそれをサービスプロバイダーが参照できることで、どんなことが可能になるかを想像すると、きっとソニーがこれからどんなサービスをやろうとしているのかのイメージに近づけるのではないかと思います。

SmartWearコンセプトの製品が広がっていったとすると、日々のログからは、その人のあらゆる嗜好がわかりますし、生活圏も毎日の生活サイクルもわかりますし、どんなステージにいるのか(もうすぐ結婚するとか、子供が生まれるとか、進学するとか)、健康状態はどうかとか、将来的にはどの街頭広告を見たかといったことだってわかるかもしれません。
さらに、そんな個人のデータが大量に集まることで、いわゆるビッグデータとしての利用価値が生まれるでしょう。

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スマホの音楽プレイヤーをコントロールするような、普通に便利な機能も。

スマホの音楽プレイヤーをコントロールするような、普通に便利な機能も。


というように、連想していくとどんどん話がデカくなってしまいますが、そうなるには、まずはCoreが面白くないと話にならないですよね。ぜひ使ってみたいです。
geared的には、Coreで体温や心拍数も計測出来たりすると、さらに面白そうな気がします。

構想3年、機能とデザインを追求しまくったコーヒーメーカー Ratio Eight

構想3年、機能とデザインを追求しまくったコーヒーメーカー Ratio Eight
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家電量販店に並ぶような電気式家庭用コーヒーメーカーの多くは、主要部品にプラスチックを使った商品がほとんどでした。形状を自由に変えることができるプラスチックを素材として選ぶことはもちろん理にかなっているのですが、デザイン的に納得がいかないという理由から電気式を避けてきた人もいるのではないかと思います。

Ratio Eight は、そんな方にもおすすめできる非常に優れたデザインの電気式コーヒーメーカーです。

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すっきりしたデザインなので、どこに置いてもなじみそう

すっきりしたデザインなので、どこに置いてもなじみそう


どうですかこの無駄な装飾を排除したデザインと質感。ニッケルメッキ加工がされたアルミニウムとブラック・ウォールナット材の組合せによって、どんな部屋に置いてもマッチする落ち着きと高級感のあるデザインとなっています。サーバー部分は持ち手の部分が長く設計されているため重心が偏り過ぎず、安定してコーヒーを注ぐことができるはず。

この製品が優れているのはデザインだけではありません。ヒーターは、コーヒーを沸かすのに理想の温度をキープし、シャワーヘッド部はコーヒー粉に均一にお湯を落とす工夫がされているそうです(画像がないので具体的にどういう構造なのか現時点ではわからないのですが……)。

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サイトにある動画にも、手作りで組み立てる様子が収められています

オフィシャルサイト上にある動画にも、手作りで組み立てる様子が収められている


できあがるまでに3年の歳月をかけたというこの Ratio Eight、部品の組み立て工程は全て手作りで行われているとのこと。そのためか、480ドルとなかなかのお値段となっています。現在はオフィシャルサイトでファーストロット500台分の販売がスタートしており、発送は5月からの予定となっています。
製品名
Eight
メーカー
Ratio
サイズ
奥行き 約34cm、幅 約23cm、高さ 約36cm
価格
$480
購入
Ratio オンラインショップ

Garminも活動量計に参入。vívofitならではの機能は?

Garminも活動量計に参入。vívofitならではの機能は?
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vivofit

Garminもいわゆる活動量計をCES 2014に合わせて発表しました。vívofit。ヴィーヴォフィットと読むそうです。これまでのGarminのユーザー層とは大きく異なり、vívofitがターゲットにするのは、スポーツやアクティビティを熱心に行う層だけではなく、より幅広く健康に過ごしたいと考えるすべての人のようです。

vívofitがトラッキングする基本になるアクティビティは歩数(Steps)。
vívofitは各ユーザーごとに、その人のアクティビティレベルを把握してその日の目標を設定し、その目標を達成するようにユーザーを促します。そして目標を達成すると、次のゴールを設定してくれるのだそうです。

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赤いmoveバーが身体を動かすように促している。

赤いmoveバーが身体を動かすように促している。


また、デスクワークなどで1時間以上動かずにいると、vívofitのディスプレイに赤いmoveバーが表示され、短い散歩を促します。長い時間動かないことで、脂肪を燃焼させる酵素の生成が減少するのだとか。数分散歩をすると、このmoveバーは姿を消します。
眠るときは、眠りの質もモニタリングしてくれます。

電池の持ちは1年以上、50m防水で、1年中つけっぱなしで生活できるように作られていて、まさしく活動量計という仕様です。

vívofitはこのほか、ワイヤレス通信規格 ANT+ に対応した心拍数系と連動して心拍数を記録。ランニングやジムでの有酸素運動などの際に、より正確にカロリー消費を計算することができます。この辺の機能の充実は、Garminらしさと言えるかもしれません。

こうして記録されたデータは、ボタンをひとつ押すだけで、スマホやタブレット経由でGarminのアクティビティ共有ソーシャルサービスであるGarmin Connectにアップされます。

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左の画像のように、心拍数計のデータも記録される。

左の画像のように、心拍数計のデータも記録される。


GarminのサイクルコンピューターEdgeや、ランニングウォッチForerunnerを使っているユーザーは、それらで記録したアクティビティやその後のリカバリーについてもvívofitが把握し、すべてのデータをGarmin Connect上で閲覧できるようになるとのことです。

vívofit以外にもさまざまな活動量計が世に出てきましたが、これまでGarmin Connectを使ってきたユーザーにとっては、他の活動量計ではなくこれを使う理由が確かにあると思われます。

製品名
vívofit
メーカー
Garmin
価格
$129.99 / $169.99(心拍数計が付属したパッケージ)

1990年代のアイコン INSTA PUMP FURYが、20周年を迎えてオリジナルカラーで復刻

1990年代のアイコン INSTA PUMP FURYが、20周年を迎えてオリジナルカラーで復刻
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やはりこの色、最高です。1990年代のハイテクスニーカーブームを代表する名作シューズのひとつリーボックのINSTA PUMP FURYが、1994年の発売から20周年を記念して、当時のオリジナルカラー、オリジナルスペックで復刻されます。INSTA PUMP FURYを見るたびに当時のビヨークがこれを履いてジャンプしてる写真を思い出してキュンとしてしまうご同輩も少なくないのではないでしょうか。当時から女子に似合うと言われていましたが、今また女子がミニワンピースにコレというのは新鮮な可愛さがあるような気もします。
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今年はこのオリジナルFURYの復刻版にとどまらず、他の復刻カラーのラインナップを展開したり、世界で27の有名スニーカーショップとそれぞれコラボレーションしたモデルもリリースされる予定とのこと。
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ちなみに、INSTA PUMP FURYはリーボックのバスケットシューズに搭載されていた The Pump テクノロジー をランニングシューズに転用したモデル。圧縮炭酸ガスを注入するポンプチェンバーによって、シューレースなしで足にシューズをフィットさせる技術です。このThe Pump テクノロジー自体は1989年の登場なので今年で25周年になり、それを記念したポンプチェンバーのTシャツなども展開するそうです。

製品名
INSTA PUMP FURY OG
メーカー
リーボック
価格
¥18,690
購入
リーボック オンラインショップ / リーボック直営店 リーボック フィットハブ 六本木ヒルズ / mita sneakers、
atmos原宿などのスニーカーショップ・アパレルショップ
発売日
2014年1月18日より先行受付、2014年2月14日より発売開始
問い合わせ
リーボック アディダスグループお客様窓口 0120-810-654

究極のバックパック、MYSTERY RANCH 2014年S/S期の新アイテム

究極のバックパック、MYSTERY RANCH 2014年S/S期の新アイテム
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ハイ・クオリティーのバックパックを展開する MYSTERY RANCH から、春夏期のアイテムが登場。国内のリクエストを受け、改良を施したバックパックです。

MYSTERY RANCH は、バックパックの製作においてさまざまなイノベーションを起こしてきたデザイナー、デイナ・グリーソンが2000年に設立したブランドです。独創的な構造を持ち、高い耐久性を誇るその製品は〈究極のバックパック〉と称され、米軍の特殊部隊が採用していることでも知られています。


今回、装いも新たに展開されるのは、登山用のカテゴリー〈アドベンチャー〉の3つのアイテムです。SWEET PEA は MYSTERY RANCH のトレードマークである3つのジッパー式の開閉構造を最初に採り入れたモデル。優れた耐久性と摩擦に対する強度を持つ500デニールのコーデュラナイロンを全面的に採用しています。容量は33Lで、デイハイクにちょうどよいパックでしょう。フロントのデイジーチェーンや2本のストラップを使えば、スキー板などのアタッチもできます。

RUSH(冒頭に掲載)は、MYSTERY RANCH のラインナップのなかでも、とりわけ安定性と荷重分散性に秀でているモデル。フレームとウェストベルトの改良によって、そのアドバンテージをさらに高めています。315デニールと500デニールのコーデュラナイロンを部位によって使い分けることで耐久性を損なうことなく軽量化を実現しました。


そんな RUSH(36L)をひと回り大くしたモデルが SWIFT(44L)です。基本的な構造は RUSH と同じですが、フロント部にバーティカル・ポケットが配されているのは、このモデルのみ。縦長のルックスも魅力的ですね。

これらの新アイテムは、2月末より発売される予定です。世界のバックパッカーたちが称賛するMYSTERY RANCH のパフォーマンスを、この機会に試してみてはいかがでしょうか。

製品名1
SWEET PEA
製品名2
RUSH
製品名3
SWIFT
メーカー
MYSTERY RANCH
価格
¥34,650
価格
¥36,750
価格
¥38,850
発売日
2014年2月末予定

The North Faceの超軽量ランニングラインImpulseに、キャップ、バックパックなどが新登場

The North Faceの超軽量ランニングラインImpulseに、キャップ、バックパックなどが新登場
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2011年の登場以来、ランナーから支持されてきたThe North Faceの人気アイテムImpulse Jacket。この超軽量のウィンドジャケットを中心に展開してきたImpulseシリーズに、2014年春夏期から、パンツ、キャップ、デイパック、スタッフサック、シューケースが新たに追加になります。
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冒頭の写真のキャップがImpulse Cap。Impulse Jacketと同素材を用いて作られていて、極薄・超軽量で超耐久撥水性を持っています。明るく柔らかいカラーとストライプが春らしくて、走りにでかけたくなります。写真のモデル(メタリックシルバー、ピーチコーラル)以外に、セイフティグリーン、ブラックがあるそうです。

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Impulse Long Pant。手のひらサイズで持ち運べるパンツ。

Impulse Long Pant。手のひらサイズで持ち運べるパンツ。


Impulse Long Pantは、常に携帯してレース前後に活用することを想定しているそうです。確かに、保温や移動時など脚を出したくないシーンでのカバーなどに重宝しそうです。こちらもImpulse Jacketと同素材で、カラーはブラックのみ。ウィメンズモデルも展開するとのこと。
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Impulse Daypack。カラーはグリーンランタン、メタリックシルバー、ポップピンク、ボンバーブルーの4色。

Impulse Daypack。カラーはグリーンランタン、メタリックシルバー、ポップピンク、ボンバーブルーの4色。


デイパックが出たのも驚きです。Impulse Daypackは18リットルで170gの超軽量パック。極薄と思われますが、ショルダーハーネスにはちゃんとメッシュパッドが縫い付けられているのがわかります。ランの前後に着替えなどの荷物を運ぶのに活躍しそうなパックです。

また、Impulse Jacketも一部仕様のマイナーチェンジが行われ、カラーリングも新しくなっています。

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2013年モデルからマイナーチェンジしたImpulse Jacket。メンズ5色、ウィメンズ5色の展開。

2013年モデルからマイナーチェンジしたImpulse Jacket。メンズ5色、ウィメンズ5色の展開。


これら新しいImpulseシリーズは、2014年1月上旬から全国のザ・ノース・フェイス取扱店で販売開始とのことです。写真が入手できませんでしたが、前述のように95g / 22リットル のスタッフバッグ、45g / 9リットルのシューケースも発売になります。
メーカー
The North Face
製品名1
Impulse Jacket
価格1
¥9,975
製品名2
Impulse Long Pant
価格2
¥9,030
製品名3
Impulse Cap
価格3
¥4,410
製品名4
Impulse Daypack
価格4
¥4,935
製品名5
Impulse Stuff Bag
価格5
¥3,990
製品名6
Impulse Shoe Case
価格6
¥2,100

「フィルターだけ」だから使い方はいろいろ。手のひらサイズの浄水器 SAWYER Mini

「フィルターだけ」だから使い方はいろいろ。手のひらサイズの浄水器 SAWYER Mini
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アウトドア用の浄水器は、日本では一般的なアイテムではありませんが、アメリカではかなり流通していますし、アウトドアショップにもたいがい置いてあります。というのも、北米ではジアルディアのような重い疾病を引き起こす寄生虫が広範囲に生息しているので、淡水を飲む場合には基本的に浄水しなければいけないのです。

※編集部注: 本稿は土屋智哉さんの談話をもとに、編集部が文章化しています。

日本でも北海道やその周辺にはエキノコックスが生息しています。しかし本州だと、山の水にそこまで差し迫った危険性は感じられない。
とは言え、生水を飲んでお腹を壊してしまうことはままありますし、水質調査の結果、さまざまな山域で一定レベル以上の大腸菌が検出されたりもしています。近年は鹿の増殖が問題になっていますが、そのふん尿なども流れ込んでしまうでしょう。
そういった汚染が気になる方には、浄水器を紹介しています。

高性能のフィルターを持つ浄水ボトル:Seychelle SURVIVAL PLUS

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Seychelle SURVIVAL PLUS

Seychelle SURVIVAL PLUS


アウトドア用の浄水器というと、ひと昔前まではポンプタイプのものが圧倒的にメジャーでした。しかし、このタイプは当然ながら浄水するのにポンピングの手間がかかってしまう。そこで近年は、仕様が簡易で携帯しやすいボトルタイプのものが普及してきています。これはウォーターボトルや水筒に浄水フィルターが付いたようなものですから、とても使いやすい。
うち(Hiker’s Depot)では Seychelle の浄水ボトル SURVIVAL PLUS を取り扱っています。この浄水器はフィルターの性能においてはおそらくナンバーワンですね。ウィルスや放射性物質の除去も可能です。
製品名
SURVIVAL PLUS
メーカー
Seychelle
価格
¥7,350
購入
Hiker’s Depot ほか

 

大量の水が確保できるグラビティーフィルター:platypus GravityWorks Filter System

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platypus  GravityWorks Filter System

platypus GravityWorks Filter System


ただボトルだと、一度に取り込める水の量が結構限られてしまいます。ひとり分であれば十分でしょうが、ふたり分以上となると、もっとたくさんの量を確保しなければならない。
そんな場合に便利なのが、グラビティーフィルターと呼ばれるタイプの浄水器です。これはフィルター付ホースを介してふたつの袋を繋ぎ、重力の力で浄水するという方式のもの。platypus の GravityWorks Filter System だと、4リットルの水を浄化させるのに約2分半しかかかりません。自然落下させるだけでよいのでポンピングも不要です。
製品名
GravityWorks Filter System
メーカー
platypus
価格
¥16,800
購入
Hiker’s Depot ほか

 

耐久性の高いグラビティーフィルター:MSR AutoFlow Microfilter

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MSR AutoFlow Microfilter

MSR AutoFlow Microfilter


去年の夏にアラスカに行った際は、MSR の AutoFlow Microfilter というグラビティーフィルターのシステムを持って行きました。これは同じく MSR の Dromedary Bag や、DromLite というウォーターバッグを使う仕様です。これらのバッグはコーデュラナイロンというファブリックを採用していて、ものごく耐久性が高い。今回のアラスカ行は期間が長く、途中でエスケープもできないので、念のためこの丈夫なモデルを選びました。
製品名
AutoFlow Microfilter
メーカー
MSR
価格
¥12,600
購入
Hiker’s Depot ほか

 

小さくて汎用性が高い浄水フィルター:SAWYER Mini

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SAWYER Mini

SAWYER Mini


そんなアウトドア浄水器のカテゴリーに新たに登場したアイテムが、SAWYER Mini です。これはフィルターそのもの。それだけを売っているのがまずおもしろいですよね。これをボトルに付ければ浄水ボトルになるし、ウォーターバッグと繋げればグラビティーフィルターと同じことができる。いろんな使い方ができるわけです。

SAWYER の浄水フィルターとしては、これまでにも Squeeze Filter というモデルがありました。ただ、このモデルはフィルター部分が結構大きかったのです。今回の SAWYER Mini はかなり小さくなりました。これはかなり魅力的なポイントだと思います。

注射器のようなアイテムが付属していて、これでフィルターの清掃を行います。フィルター式の浄水器は、フィルターによって不純物を濾しているわけですが、このフィルターを裏返して、逆方向に水を流してやれば、フィルターに詰まった物を取り除くことができます。バックウォッシュという方式ですね。この注射器はバックウォッシュの水圧を高めるためのものです。

浄水器ですから当然、浄水能力は気になるところでしょう。もちろん製品によって差はありますが、この SAWYER をはじめ、欧米で流通しているものは、基本的な浄水レベルはクリアしていると考えていいと思います。向こうで浄水器を販売するには、数多くの除去検査を通過する必要がある。日本国内で市販されている浄水器は、大腸菌の検査しかしていないものが多いのです。
ですから、海外メーカーの浄水器と、国内のそれとの値段の違いは、その能力の違いも関係していると考えてください。

汎用性の高さと軽さ、バックウォッシュ可能な構造。そして何よりも、ここまで小さくなったということで、SAWYER Mini は浄水器のカテゴリーでいまいちばんおもしろい商品だと思います。とりあえず、ひとつバッグに入れておくという感じで、気軽に携帯しやすくなった。山でのアクティビティーだけでなく、釣りやパックラフトなどの川遊びにも良いと思います。川を遡りながら中流域辺りでさっと掬って、そのまま飲んだりすることもできる。目の前にある水がそのまま飲料水になり得るというのは魅力的なんじゃないでしょうか。

製品名
SAWYER Mini
メーカー
SAWYER
価格
¥4,830
発売日
2014年1月16日
購入
アンプラージュインターナショナル ほか

デザインの力で伝統を復刻、薪ストーブの価値を更新する MINISTACK

デザインの力で伝統を復刻、薪ストーブの価値を更新する MINISTACK
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薪ストーブのある暮らしに憧れてしまうのはなぜなんでしょう。体を包み込む遠赤外線の熱に身を委ね、薪が燃える様子を見ながら過ごす時間には、他のストーブでは得られない豊かなものを感じさせます。

とはいえ、実際に薪ストーブを使うには煙突や設置場所の準備など、様々な条件をクリアする必要があるわけで、欲しいからといって誰にでも手に入れられる暖房具というわけではないことはみなさんご存知のとおり。

イタリアのメーカー STACK のストーブは、条件が合わずに薪ストーブの設置を諦めていた人たちが再び熱を上げるきっかけになってしまうかもしれません。陶器でできたケースと木製の土台の組合せは、どこか懐かしさがありつつも、モダンで洗練されたデザインとなっています。

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カラーバリエーションが豊富で、自由に色を組み合わせることもできる

カラーバリエーションが豊富で、自由に色を組み合わせることもできる


鋳物や鋼板といった素材で作られている印象が強い薪ストーブですが、STACK の製品は全て陶のケースが使われています。これは、ヨーロッパに古くから伝わるストーブ様式、タイルストーブのデザインと技術を元に作られているのです。もちろん内部構造は当時よりもアップデートされています。ストーブの内部は2重構造になっており、陶器と焼却室の間には隙間が空いています。その空洞部分を空気が抜けて、本体上部に空いている復数の丸い穴から温風が出てくる仕組みになっているのだそう。

また STACK という名前どおり、このストーブはユニットの積み重ねでできています。土台と焼却部分、空気を逃がす上部の3ユニットは組合せを変えることが可能。ホワイト、ブラック、オレンジ、グリーンなど、合計17種類の色から好きな色を選択し(カラーバリエーションはこちらから)、ユニットごとに自分好みの色で積み重ねられるのです。

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薪を入れた様子

薪を入れた様子


デザインは、様々な工業用品などを手がけてきた Adriano Design の手によるもの。古い伝統と技術を新しいデザインが復活させる、素晴らしい製品になっていると思います。

なお日本では、長野の暖炉・薪ストーブ専門店 長野総商株式会社が STACK のベーシックモデル、ROUNDSTACK の WOOD、SLIM、SIDE の3商品と、調理器具が上に乗せられる CookinSTACK の取り扱いを行っています。こちらの記事で紹介している MINISTACK の取り扱いはないそうなのでご注意を。

2014年1月17日追記:
画像には写っていませんが、MINISTACK を使うには煙突が必要です。

製品名
MINISTACK
メーカー
STACK
発熱量
6kw
薪の消費量
1.8kg/h
サイズ
奥行き 56cm、幅 58cm、高さ107cm ※煙突部分を除く

70年代の元祖ランニングブームの情熱を伝えるブランド boom RUNNING

70年代の元祖ランニングブームの情熱を伝えるブランド boom RUNNING
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BOOM_JOGGING_White_FRONT

見ての通りただのTシャツなのですが、このイラスト最高じゃないでしょうか? 往年のジョギングブームの頃のカリフォルニア感満載です。
この髪型、女性の方はもしかして、、、ファラ・フォーセットがモデル!? 正解でした!
胸毛の男性は? かつてファラの夫だった俳優のリー・メジャースと思われます。Facebookで誰かが書いてたのですが、どうやら米PEOPLE誌の1977年7月4日号の表紙がモチーフのようです。

これは、ランニングをテーマにしたライフスタイル・アパレルブランド boom RUNNING のアイテム。
boom RUNNINGは、ランニングは人生を変えることができるスポーツだと信じる、Steve Johnson と Mike Daly の2人がカリフォルニア州サンディエゴで立ち上げました。彼らは70年代80年代の最初のランニングブームの時期が、ランニングがもっとも純粋だったと信じていて、その当時のパッションを、ふたたび空前のランニングブームとなっている現代の人々に伝えることをミッションにしているそうです。
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RetroRenneGrey

オンラインストアのコレクションを見ると、ランニング時に使うパフォーマンスウェアではなく、基本的にラン前後に着る想定のようです。コットンとポリエステルの混紡が基本です。
70年代を思わせる懐かしいデザインのTシャツやタンクトップがラインナップされています。

まだ発売前ですが、オールドスクールなジャージもありました。
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VintageTrackGreen

微妙に普通なデザインのアイテムも混じっているのですが、もっと徹底してマニアックに当時のデザインをサンプリングしてくれると、より面白いのではないかとgearedは思いました。

製品名
Jogging Craze Tee
メーカー
boom RUNNING
価格
$25(米国外からのオーダーには相応の送料がかかるほか、各種税がかかる可能性があります)
購入
boom RUNNINGオンラインストア

燃料台と風防とゴトクを兼ね備えた、気軽で超軽量な固形燃料ストーブ

燃料台と風防とゴトクを兼ね備えた、気軽で超軽量な固形燃料ストーブ
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きわだった目新しさはありませんし、派手なギミックもありませんが、これ、いい意味で現実的なアウトドア・ストーブではないでしょうか。

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米オースティンの Vertex Outdoors が開発した Ultralight Backpacking Stove は、50gという超軽量のアウトドア用ストーブです。3枚のステンレス製プレートで構成されており、これらをはめ込み式で組み合わせることで、燃料台と風防とゴトクの機能をひとつで兼ね備えるストーブができあがります。
基本的には、Esbit などの固形燃料を使う前提で、Esbit の14gの固形燃料を使用した場合、16オンス(473ml)の水を6~8分で沸騰させます。

可動部品はなく、とても薄く、寸法は12.3cm × 7.3cm × 7.6cmで、(メーカーいわく)「トレイルマップよりも小さく」収納することができます。
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ご存知のように、Esbitストーブという意味ではもっとミニマルなものがいくつも市場に出ています。極めつけは geared で土屋智哉さんに紹介してもらったことがある atelier 雪月花のTriPod Airでしょうか。3gしかありません。また、Esbit自体からも12gを切るチタニウムストーブが出ています。

でもその一方でこの Ultralight Backpacking Stove の良いところは、これと固形燃料だけ持っていけばオッケーという気軽さではないでしょうか。風防を用意する必要もありません。
また、Trangia の定番アルコールストーブが使えるようにも設計されているので、サイズが合えば各社のアルコールストーブと組み合わせて使えるのではないでしょうか。

Ultralight Backpacking Stove は Kickstarter にてプレッジを募集中。残念ながら、現時点では米国以外の地域への配送は受け付けていません。が、将来的にはメーカーのサイトにて海外販売に対応したいとのことです。プレッジの目標額はすでに突破しているので、製品化は実現するはず。日本でも入手できる日が来るのを、気長に待ちたいところです。

製品名
Ultralight Backpacking Stove
メーカー
Vertex Outdoors

シンプルで誠実なバックパックcollar PAC-03と、atelierBluebottleの物づくり

シンプルで誠実なバックパックcollar PAC-03と、atelierBluebottleの物づくり
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ab

最前面の大きなポケットと、その背後にある止水ジッパーのポケットが互い違いに斜めに交差する。そんなアシンメトリなデザインが印象的だったので、荷物を詰めて背負ってみたときはちょっと意外でした。語弊のある言い方ですが、「普通」の背負い心地に感じたからです。

atelierBluebottle(アトリエブルーボトル)は、鞄やグッズのデザイナーとして10年以上のキャリアを持つ2人――辻岡 慶さんと辻岡里奈さんの夫婦が2013年に立ち上げたアウトドアブランド。
最新のガレージメーカーによるウルトラライトパック、ということでついなんらかの極端さを想像してしまっていたのですが、atelierBluebottleのcollar PAC-03を背負った第一印象は、むしろ落ち着いた、安心できるものでした。

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collar PAC-03 X-PAC。シェル部分の素材はすべてX-PACを使用したモデル。

collar PAC-03 X-PAC。シェル部分の素材はすべてX-PACを使用したモデル。

軽くしたのではなく、シンプルにした結果、軽くなった

辻岡 慶さんによれば、collar PAC-03の設計意図は、まず第一に「背負ってる人がかっこよく見えること」。そして、その次がデザインも機能もシンプルにすることだと言います。

「大手のアウトドアショップに並んでいるザックにはたくさんのナイロンテープやポケットがいろんな箇所に付いていて、何に使うのかよくわからない。説明を聞くと納得できるんですが、でも本当にその機能必要? ハイキング程度なら、もっとシンプルでいいのでは?と思っていました。
僕らのザックは、重量からするとULザックの枠に入ると思いますが、軽くしたかったと言うよりは、余計な機能を省いた結果として軽くなったんです。ただ、一ヵ所だけ逆にプラスしたのがショルダーパッドの仕様です」

辻岡さんは、従来のシンプル系のウルトラライトパックのショルダーパッドは薄すぎて、がっしりとした欧米人には問題なくても、日本人の体形には合わないのではないかと考えていたそう。
そして、肩への負担を軽減するために、ショルダーパッドを適度に厚くし、幅を広げるデザインになったのだそうです。

「ところが、いざ作ろうと思っても理想の芯材がなくて、いろいろ試しても納得できなかったので資材メーカーに特注して作ってもらいました」

つまり、最小限必要な機能に絞って、絞った分それらを誠実に実装したバックパック、と言えばいいのでしょうか。使われている素材も極端な軽量性には寄らず、十分な強度を保つバランスに落とし込まれているように思います。

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collar PAC-03 X-PACのウェストパッドありモデル。10Kg程度の荷物ならウェストパッドなしでも安定して背負えるが、ULパックに慣れていない人でも安心して使えるよう、「あり」のモデルも選べる。

collar PAC-03 X-PACのウェストパッドありモデル。10Kg程度の荷物ならウェストパッドなしでも安定して背負えるが、ULパックに慣れていない人でも安心して使えるよう、「あり」のモデルも選べる。


背負い心地や機能面については、既存のバックパックも研究し、参考にしたそうです。片っ端から背負ってみて、どうしても気になるものは購入して実際に使ってみたといいます。
そして、彼らの鞄デザイナーとしてのキャリアがもっとも活かされているのが縫製方法へのこだわり。

「強度は重要ですから、場所によって縫い代を変えたり、パターンの取り方を工夫しています。これは経験以外の何物でもありません。僕らももともとデザイナーで職人ではなかったので、本職の友人にかなり助けてもらいましたけど(笑)」と辻岡さん。

編集部で背負ってみて感じた「普通」の安心感は、こうした彼らの設計思想と丁寧な制作過程によるものだったのでしょう。

丁寧に作り、丁寧に売るという姿勢

ところで――、メーカーのインハウスデザイナーを辞め、自分たちのブランドを始めた彼らにとって、かつて不可能で、いま初めて可能になったのはどんなことだったのでしょう?

「生産から販売まで、すべて自分たちで完結させたことです」。

当初は彼らも、製品を販売店に卸すことを考えていたそうですが、日本で生産しようとすると、相当に高い工賃を払わないと良い製品が上がってこない。しかし工賃を上げると、値段も上げざるを得ない。。

「これは現在の日本のモノづくりが抱えるジレンマです。どんなに良いものでも、一部の人にしか手が出せないのでは意味がない。それに、メーカーに生産してもらった商品を売るんだったら、以前の仕事と違いがない気がしたのです」

そこで、自分たちの本当にやりたいことを考え直して、基本はネット販売にして、直接製品に触れてもらえるように、定期的にイベントに出展するというスタイルにたどり着いたそうです。

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collar PAC-03 X-PAC × 70d Sil Nylon。トップがシルナイロン、ボディがX-PAC、ポケットはキューベンファイバーという仕様。

collar PAC-03 X-PAC × 70d Sil Nylon。トップがシルナイロン、ボディがX-PAC、ポケットはキューベンファイバーという仕様。


「今の時代、いつでもどこでも、欲しいものが手に入るのが当たり前ですが、広がるのが早ければ、飽きるのも早い。
簡単に言えば、僕らは丁寧な物づくりと販売がしたかったんです。
直接エンドユーザーと接することで、細かい説明ができるし、自分たち自身で作るから、可能な範囲で要望に応えることもできる。
売っておしまいではなく、その後も繋がりができるというのも楽しいところです。
以前の仕事ではそんなことは無理でしたから」
製品名1
collar PAC-03 X-PAC
重量1
630g(ウェストパッドなし)
容量1
約36L(フロント、サイドポケット含む)
価格1
¥32,000(ウェストパッドなし)/ ¥34,000(ウェストパッドあり)
製品名2
collar PAC-03 X-PAC × 70d Sil Nylon
重量2
690g(ウェストパッドなし)
容量2
約36L(フロント、サイドポケット含む)
価格2
¥32,000(ウェストパッドなし)/ ¥34,000(ウェストパッドあり)
メーカー
atelierBluebottle
購入
atelierBluebottle

老舗VASQUEが提案する斬新な新シューズ SHAPESHIFTER ULTRA と GRAND TRAVERSE

老舗VASQUEが提案する斬新な新シューズ SHAPESHIFTER ULTRA と GRAND TRAVERSE
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このルックスからして、注目しないわけにはいかないでしょう。トレイルランニングのカテゴリーに、まったく新しいシューズが投下されます。

写真のシューズは、今年で50周年を迎えるアウトドア用フットウェア・ブランド VASQUE が発売する新モデル SHAPESHIFTER ULTRA。特徴的なボリュームたっぷりのミッドソールと、深い凹凸のあるアウトソールが、高い衝撃吸収性と安定性を生み出します。また、インジェクション成形のミッドソールを採用することで、通常アッパーとミッドソールの間に配されるレイヤーを排除し、足裏を路面に近づけています。これによってクッション性を損なうことなく、路面の状態を感じ取れるレスポンス性を高めているのです。

シューレースを使わず、ダイヤルを回してワイヤーを締めるロック・システムを採用しています。これは BOA 社との共同開発によるもの。圧迫を抑え、細かな足の動きに対応します。着脱が楽ちんなのもポイントでしょう。

かかとのつま先の高低差は6mm。かかと着地にもつま先着地にも対応する、バランスの取れた設計です。さまざまなタイプのランナーにアピールする、オールラウンドなトレランシューズと言えそうです。

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GRAND TRAVERSE

GRAND TRAVERSE


VASQUE からはもう一足の新モデル GRAND TRAVERSE も登場します。こちらは、トレランシューズの快適性と、アプローチシューズの性能をミックスした〈パフォーマンス・ハイキングシューズ〉という位置付け。新たに開発された Vibram ibexアウトソールが優れたグリップ性を発揮し、ウェットな路面や岩場、トレイルといったあらゆるコンディションに対応します。スピードハイクやスクランブリングに最適なモデルでしょう。

SHAPESHIFTER ULTRA と GRAND TRAVERSE は、どちらも2月下旬に発売予定です。新シーズンにおろす一足として、検討してみてはいかがでしょうか。

製品名1
SHAPESHIFTER ULTRA
製品名2
GRAND TRAVERSE
メーカー
VASQUE
価格1
¥18,690
価格2
¥16,590
発売日
2月下旬予定

カーボンに魅せられた青年ビルダーのハンドメイドフレーム。Appleman Bicycles

カーボンに魅せられた青年ビルダーのハンドメイドフレーム。Appleman Bicycles
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appleman_top

ハンドメイドのカーボンフレームが来てます――。すみません、大胆に言い切ってみましたが、援護射撃するデータを持ち合わせていないので、ただの希望的観測かもです。ですが、以前gearedで取り上げた Argonaut もそうですが、カスタムビルドのスチールバイクのような美意識や価値観を持ったカーボンフレームが求められるようになって来ていて、それに応えられるビルダーも現れて来ていて、相互のフィードバックにより、新しいシーンがすこしづつ育まれているような気がするのです。
ミネアポリスを拠点とする、Matt Applemanによる Appleman Bicyclesも、そんなハンドメイドのカーボンフレームビルダーです。Applemanは、ロード、シクロクロス、グラベルロード[*1]、マウンテンのいずれのフレームにも対応しており、本人はシクロクロスとグラベルが得意なんだとBIKERUMORでのインタビューに答えていました。自身もいまはシクロクロスとグラベルに夢中な様子です。冒頭の写真はグラベルロードの作品です。

*1: 農道や山道、未舗装道を使った中~長距離競技であるグラベルレースに対応した自転車。グラベルレースは米国で盛ん。

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Dura-Ace Di2で組まれたロードバイク。フィニッシュはヌード。ハンドメイド感が生で感じられる。ロゴもカーボンだ。

Dura-Ace Di2で組まれたロードバイク。フィニッシュはヌード。ハンドメイド感が生で感じられる。ロゴもカーボンだ。


ジオメトリーのカスタムはもちろんですが、もともと幅広い径で用意しているカーボンチューブを、さらにライダーの特性に合わせて細かくカスタマイズすることで乗り味をチューニングしてくれるそうです。また、Appleman はカーボンという素材に惚れ込んでいるようで、ドロップアウトもブレーキのブリッジもボトムブラケットシェルも、すべてカーボンで作っています。ロゴも(!)カーボンで作るのが好きみたいです。フレームの99.8%はカーボンファイバーでできていて、金属部品はアルミのディレイラーハンガーとボトルケージマウントだけだそうです。
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ドロップエンドもカーボン。アルミを組み合わせるよりも丈夫だと言う。

ドロップエンドもカーボン。アルミを組み合わせるよりも丈夫だと言う。

Applemanのウェブに、魅力的な作品の写真がたくさん上がっていますが、ペイントは基本的にはカーボンの素材感を活かしたクリアフィニッシュか、素材そのままのヌードフィニッシュになっています。この雰囲気が、最近の大手メーカーのカーボンフレームには見られない直線的で細身のデザインともあいまって、スチールのファンの心も捉えているのではないでしょうか。
といいますか、これ、欲しいです。。

メーカー
Appleman Bicycles
価格
$4500~(フレーム&フォーク。マウンテンはフレームのみで$4500~)
購入
オーダーメイド

空気のフレーム! 革命的な構造のスノーシュー Small Foot

空気のフレーム! 革命的な構造のスノーシュー Small Foot
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20140124_snowshoe1

冬のアクティヴィティとして定着した感のあるスノーシューイング。雪山をハイクするだけではなく、動物の足跡を追うアニマルトラッキングやゴムボート状のソリで滑るエアーボードなど、スノーシュー+αの楽しみ方をしている人も多いようです。

初心者用のコースも多く、雪山を登るための特別な技術がなくても気軽に始められるのがスノーシューイングの魅力の1つであるのは間違いないでしょう。しかし、ネックになっていたのが持ち運びの面倒さでした。素材と構造の改良によって軽量化はされているものの、軽くても1.5kg、小さめのものでも縦の長さが40cmは超えてしまうためです。

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カレーはブラック、ブルー、レッドの3色

カレーはブラック、ブルー、レッドの3色

ブルガリア発のスノーシュー Small Foot は、そんな悩みを解決してくれるかもしれません。従来のスノーシューのフレーム部分が、浮き輪のように空気を入れて膨らませる構造になっているため、実際に使う場所までは折りたたんで持ち運びが可能なのです。重さは本体が 970g、クランポン(ツメ)を含めても 1,190g と、これまでのスノーシューと比べるとかなり軽いです。

裏面のクランポンは4枚のツメが付いています。また Small Foot には専用ケースが付属しており、ポンプと一緒にコンパクトに持ち運ぶことができます。

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空気入れ、フランポンもセットになって販売されている

空気入れ、フランポンもセットになって販売されている

Small Foot がこれまでのスノーシューの常識を覆すほど軽くてコンパクトなのは間違いないでしょう。しかし、気になるのが耐久性です。

その点も考慮されているようです。オフィシャルサイトの動画では、空気が入ったフレーム部分の強度を試すためか、Small Foot を履いたまま岩の上や林の中を走り回り、さらには岩の上に乗せた Small Foot に木材を叩きつけたりしている動画が公開されています(この動画が耐久性を保証するものではないのですが)。

実のところ現状では、実用性、耐久性ともに未知数ではあります。ですが、Small Foot が本格的に使えるとなると、スノーシューイングだけでなく、手付かずの山でのスノーボード、雪山の崖からのパラグライダーなど、エクストリーム・スポーツを楽しんでいる方々にもきっと支持されるんじゃないかという予感がします。

オフィシャルサイトのネットショップにて販売がスタートしており、価格は189.00€となっています。

製品名
Snowshoes
メーカー
Small Foot
サイズ
長さ 58cm、横幅 31cm
重さ
1,190g
カラー
ブラック、ブルー、レッドの3色
価格
189.00€
購入
Small Foot オフィシャルショップ

70年代バックパッキング文化を象徴するエクスターナルフレームがチタン製でよみがえった

70年代バックパッキング文化を象徴するエクスターナルフレームがチタン製でよみがえった
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tibackpack

エクスターナルフレームのバックパックと言えば、1970年代の米国バックパッキング文化を象徴するアイテム、、ということはいろいろな書物で読んで知っていても、実際に使ったことがあるという人は、それほど多くないのでは?(とか言っているgeared編集部にも、背負ったことがある者はひとりもおりません)。
そんなエクスターナルフレームパックを、チタン製のストーブやクッカーなどユニークな各種ULギアで知られるVargoが、現代的な仕様でよみがえらせました!――ということで昨年夏のORショウでも注目を集めた Ti-Arc がついに発売になります。もちろんフレームはチタンでできています。
先ごろ、(Vargoの日本国内代理店である)ケンコー社の展示会でgearedもサンプルを見せてもらってきたのですが、写真で見て想像していたよりも、フレームは繊細な印象、全体は小ぶりな印象でした。

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ショルダーハーネスやヒップベルトは現代的な仕様。このフレームをベースにいろんなパックの展開もできそうで、勝手に期待が膨らむ。

ショルダーハーネスやヒップベルトは現代的な仕様。このフレームをベースにいろんなパックの展開もできそうで、勝手に期待が膨らむ。


写真の状態でパックの容量は36Lと中型パックサイズ。
ヒップベルトの背中側にパックはなにもなく、ここには嵩張りがちな荷物やドライバッグをくくりつけるなど、自由なオプションスペースと想定しているそうです。
また、この位置にある曲線を描いたプレートは、フレームを伝って上部から掛かってきた荷重を面的にヒップベルトへと受け渡す働きをしているようです。これにより、荷重をバランスよく分散させることができるとのこと。
パックの屋上も、チタンフレームが梁のように入っているので、荷物を載せやすいのではないかと思われます。というか、これらはいずれも、そもそもエクスターナルフレームに備わっていたメリットを現代的にアレンジしたもの、と言うべきかもしれません。

写真はリップストップナイロンのモデル。キューベンファイバーを採用したTi-Arc CFというモデルも予定されていますがあるようにVargoのサイトには書かれていますが、まだ未定とのことでした。
重量はリップストップナイロンのTi-Arcで1.28kg。36Lの容量で1.28kgは現在のULパックとしてみれば軽くありませんが、エクスターナルフレームならではのサポート性能とフレームが外にあるが故の拡張性を期待するなら、興味深いスペックと言えそうです。
それになにより、今頃、エクスターナルフレームがよみがえった、というだけで面白いではないですか。

製品名
Ti-Arc
メーカー
Vargo
サイズ
76cm × 35cm × 19cm
容量
36L
重量
1.28kg
価格
¥36,800(予定)
発売日
2014年2月初旬~中旬発売予定
問い合わせ
ケンコー社

スノーシュー感覚で山に持って行けるスキー Altai Skis The Hok

スノーシュー感覚で山に持って行けるスキー Altai Skis The Hok
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hok

雪の積もった冬山を登山していると「ここをスキーで滑れたら気持ちいいだろうな~」って思いませんか? でも、スキー用具一式を揃えるのはかなり大変。本格的に始めようとすれば、費用も20万円くらいになってしまいます。荷物も重いので、すべてを持って登るのも大変ですよね。

そこでオススメしたいのが、この Altai Skis The Hok。「スノーシューの登攀力」と「クロカンスキーの走破性」を足して2で割ったようなギアで、「スキーシュー」なんて呼び方もされています。

※編集部注: 本稿は千代田高史さんの談話をもとに、編集部が文章化しています。

なお名前のAltai(アルタイ)は、中央アジアの地方の名前。その地方では、こうしたスキーシューが狩猟時の移動手段として長く使われていたそうです。日本でも昔から北海道のアウトドアショップで同じタイプの商品が別注されて作られていたりと、新しいようでいて、実は冬に山で生活する人にとっては生活に根付いたギアなんです。

このAltai Skis The Hokの特徴は、太めのスキー板の中央部分に、絨毯のような素材が使われていること。いわゆる「シール」が板に固定された仕様ですね。それが下りのときは順目になって、スキーのように滑る。逆に登りのときは逆目になるのでストッパーが効いて、緩めの斜面ならグイグイと登れてしまうんです。

軽さも魅力のひとつです。長さは125cmと145cmの2タイプがありますが、125cmのものは1枚あたり991g。ビンディングも秀逸で、登山靴のままスキーを履けてしまいます。このビンディングが1足あたり535g。両足分合計しても3kg程度にしかなりません。ダイニーマ製のしっかりしたウルトラライトパックならば、両サイドのコンプレッションストラップに括りつけてもギリギリ持って行ける重さだと思います。スノーシューを楽しみに行くのと、ほとんど重量の違いはないですよね。

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ビンディングは様々なものが使えるが、Xトレースバインディングでは、トレッキングシューズが使えて便利。

ビンディングは様々なものが使えるが、Xトレースバインディングでは、普通のトレッキングシューズでスキーが履けて便利。


これで奥多摩の尾根とかを「うぉー速ぇ!」なんて叫びながら滑ったら最高ですよ。スノーシューより浮力も大きいので、平地もスッスッと素早く進めますし、気軽にスキー気分を楽しむには最高のギアだと思います。

ただ、慣れないうちに急斜面を下ったりするのはさすがに危険。無理なく滑れる緩やかな斜面では履いて、脱ぐときは脱ぐ。着脱も簡単ですから、アイゼンを組み合わせてサッと切り替えるのをオススメします。キツい登りのときも脱いで登っちゃいましょう。普段はバックパックに入れておいて、川に着いたら膨らませて乗るパックラフトと同じような使い方のイメージですね。

自由に操れるようになるにはそれなりの経験が必要……というのはデメリットのようにも思えますが、逆に言えば「乗りこなせるように練習を重ねる楽しさ」があるとも言えますよね。そこは普通のスキーとか、スケボーとかと同じです。

「冬の低山登山にスキーを取り入れる」なんて、とても男心をくすぐるアクティビティだと思いますし、これから新しい遊びのカテゴリーになり得る存在だと思います。雪山に出るときは、選択肢の一つに入れてみてください。

製品名
The Hok
メーカー
Altai Skis
価格
¥36,750(ビンディングを含まず)
問い合わせ
マジックマウンテン

※編集部注:ビンディングはHAGAN SKI Xトレースバインディング(¥19,950)が適合するとのこと。

SALOMON のトレランシリーズ S-LAB SENSE にウエア&サンバイザーが新登場。新作シューズも

SALOMON のトレランシリーズ S-LAB SENSE にウエア&サンバイザーが新登場。新作シューズも
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ミニマルなトレイルランニングシューズを展開してきた SALOMON の S-LAB SENSE シリーズが、そのカテゴリーを拡大。このラインから、新たにトレイルランニング用のウエアとアクセサリーが登場します。

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S-LAB SENSE SHORT M

S-LAB SENSE SHORT M


ラインナップに加わるのは、冒頭に掲載したタンクトップ型のトップス S-LAB SENSE TANK M と、ショーツ S-LAB SENSE SHORT M、そしてサンバイザー S-LAB SENSE VISOR です。
ウエア類のテーマは、自然体で走れる快適性と、ミニマルな軽量性。吸水速乾性に優れたCOCONA ファブリックを採用しており、ベンチレーションとメッシュパネルによって通気性を高めています。トップスは45gでショーツは90g、上下合わせて135gという軽さ。一切のコンプレッション機能を省いていることもあり、着ていることを忘れているような着心地を実現しているとのことです。
ショーツには4つのポケット(フロントとバック、両サイド)を配置。サイドのポケットは SALOMON のソフトフラスクに対応しています。
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S-LAB SENSE VISOR

S-LAB SENSE VISOR


こちらがサンバイザー S-LAB SENSE VISOR。19gと非常に軽量なうえ、小さく丸めてポケットに収納できるのがポイントです。

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S-LAB SENSE 3 ULTRA

S-LAB SENSE 3 ULTRA


S-LAB SENSE シリーズからは、さらに2足の新シューズも登場します。S-LAB SENSE 3 ULTRA は、フォアフットランニングに最適化した従来の S-LAB SENSE ULTRA をアップデートしたモデル。前作よりもアウトソールの耐久性を向上させたとのこと。
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S-LAB SENSE 3 ULTRA SG

S-LAB SENSE 3 ULTRA SG


そして、S-LAB SENSE 3 ULTRA SG はハードなコンディションでの耐性を高めた新モデル。アウトソールのラグに深さを持たせることで、悪路や長距離レースにも対応するように改良されています。また、アッパーに目の詰まった生地を使うことで、砂や泥が入り込むのを防ぎます。

S-LAB SENSE シリーズは、SALOMONの契約アスリートからのフィードバックを受け、開発されています。本格レース仕様のこれらの新アイテムは、2月中旬より発売される予定です。

折りたたみ式で細くまとまるスノーシュー、SnowXu

折りたたみ式で細くまとまるスノーシュー、SnowXu
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snowxu_snowshoes

先日はインフレータブル方式のスノーシューSmall Footをご紹介しましたが、それとはまた別のやり方でコンパクトに持ち運びができるスノーシューがあります。
SnowXu Collapsible Snowshoesがそれです。SnowXuはスノーシューと読ませるのだと思いますが、このネーミングが上手いのは、「X」の文字のかたちが製品の構造を表しているところです。

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裏側から見ると、X型に交差したフレームがよくわかる。

裏側から見ると、X型に交差したフレームがよくわかる。


このスノーシューは、見て通り、棒状のフレームがX型に交差してできています。使わないときは、ハサミのように閉じる。飛躍的に小さくなることはないですが、細くまとまるという感じです。その分、使うときは、Small Footよりは普通のスノーシューの感覚に近いのではないかと思われます。
畳んだ状態で、左右ペアで、約 84cm × 11cm × 7cm というスペックなので、バックパックに括りつけるときには長さがちょっと気になるかも知れません。
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snowxu_snowshoes-05-8a2aa423bd

重量は左右ペアで4ポンドとちょっと。1.8kg台でしょうか。軽量なスノーシューと同じくらいの重さです。もう少し軽いとうれしいところですが、機能性や強度を確保するとこのくらいになってしまうのでしょうか。素材は、航空機に使われるアルミニウムと二重にコーティングされたウレタンナイロンです。
製品名
Collapsible Snowshoes
メーカー
SnowXu
サイズ
約 84cm × 11cm × 7cm
重量
約1.8kg強
価格
$195
購入
EASTERN MOUNTAIN SPORTS
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