ラクちんそうなカジュアルシューズに隠されたマニュファクチャリング革命。THE NINJA
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超軽量のタイベック製シューズで、「スニーカー」というコモディティを革新的に再定義して見せたUT.LABが、また新しい製品をリリースしようとしています。――THE NINJA。こんどはタイベックではなくterylene(テリレン)というポリエステル系の合成繊維(マイクロファイバー)を採用し、スリップオンタイプのカジュアルシューズを提案しています。
一見したところ、カラフルでラクちんそうなコンフォートシューズで、そんなに革新的に見えないのですが、実はこのシューズの革新は、これが製造されるプロセス――マニュファクチャリングにあるようです。
アッパーのカッティングや縫製を再発明することで、従来の製法より60%少ない素材で、4倍迅速な製造が可能になったとのこと。
また、素材として採用しているteryleneのマイクロファイバーは、撥水性があり、丈夫で、柔らかい肌触りがあり、かつリサイクル可能。そして、前述の高効率のカッティングのおかげもあるのでしょう、片方で130gという超軽量を実現しています。

アッパーがペタンとつぶれるので、コンパクトにパッキングできる。スタッフバッグはソフトタイベック製。
UT.LABのプロジェクトには決まって、科学って超かっこいい!と思わせてくれるポイントが入っています。テクノロジーは世界をより良い方に変えうる、と60年代末~70年代西海岸のハッカーたちは信じたそうですが、UT.LABは、その末裔と言えるメイカーズの姿勢をとても具体的に体現しているスタートアップ企業だと思います。