
ここ数年日本でも徐々に普及してきた電動バイク。ヤマハやスズキといった大手はもちろん、ベンチャー企業の参入も著しく、自動車・バイク業界以外からも注目を集めている分野です。スタンダードなスクータータイプ以外にも、スポーツタイプや立ち乗り型、三輪タイプなど、今では様々なモデルが発売されています。そんな中、新たなスタイルの電動バイク フロスティEV が登場しました。
目を引くのはまず、鳥山明の漫画に出てきそうなずんぐりしたルックスでしょう。ホンダの小型原付きバイク、ゴリラを思い出さずにはいられないコンパクトなボディラインは、これまでの電動バイクのラインナップには見られなかった新しい方向性です。
それ以外の注目ポイントは、なんといっても燃費の良さ。電気代の安い深夜に充電すれば、1回の充電で使う電気代は約4円。月に20回充電すると計算して80円ほどで済みます。充電時間は8時間なので、寝る前に充電しておけば目が覚めるころに充電は完了しているはず。
1回の充電で走れる距離は最長60kmで、最高速度は45km。そもそも、長距離のドライブに向いている車体ではないため、通勤・通学などちょっとした距離を移動するための手段と割りきって使うのであれば充分すぎる走行距離と速度です。
他の多くの電動バイクと仕様が違う部分もあります。フロスティEV は、充電池が取り外せないのです。家庭用の電源から充電できる手軽さはあるのですが、本体が置いてある場所までコンセントを引っ張ってくる必要があります。充電池が本体から取り外しできると、もうちょっと使い勝手が良くなるのでは?――と考えるのは贅沢でしょうか。
販売価格は368,000円。保険・電気代を入れても年間維持費が1万円以下、なおかつ日本製ですから、この金額は決して高くはないでしょう。全国への送料が無料、車体1年・バッテリー2年の保証も付いてきます。