
先日、geared に掲載したポータブルな薪ストーブの記事も非常に大きな反響を呼びましたが、
今回はさらに軽量でコンパクトな薪ストーブを取り上げたいと思います。
WiFi Stoveと名付けられたこの煙突式の薪ストーブは、チタンの薄板とアルミの棒(足)で構成されています。大きさは冒頭の写真から受ける印象よりもたぶん小ぶりです。
LサイズとSサイズの2モデルありますが、Sサイズの方で奥行 27.9cm × 幅 12.7cm × 高さ 20.3cm。側面から見ると、iPadなどのタブレットよりひと回り大きい程度のサイズ感ということになります。
気になる重量ですが、Sサイズは約 2m の煙突をつけた場合で 737g。
これはこれまでの煙突式のポータブル薪ストーブに比べて、圧倒的に軽い数字と言えます。なんでこんなに軽くできたんだろう、という疑問は、上の動画で、WiFi Stoveを組み立てる様子を見れば納得がいくでしょう。
通常、ストーブのボディになる立方体を形作ろうとすると、ある程度の硬度がある平面を組み合わせることを考えると思います。しかしWiFi Stoveでは、本当にうすうすのチタンフォイルをまるで軍艦巻きの海苔のように丸め、上下の板で挟み込むだけでボディとしてしまうという構造になっています。上下から挟んで固定する役割は4本のアルミの棒が担っていて、これはストーブの足も兼ねています。
こうした構造が、軽量性につながっているのでしょう。
WiFi Stove を作っているのは Ruta Locura という米国ユタ州のメーカー。ユニークなULギアを発売しています。
今回、geared 編集部が WiFi Stove のことを知ったのは Backpacking Light に掲載されていた Ryan Jordan によるレビューがきっかけ。Ryan Jordan はこの WiFi Stove と、同じく Ruta Locura が発売している Lone Peak Shelter というティピ型のキューベンファイバー製フロアレスシェルターを組み合わせて使っていました。
引火や酸欠などのリスクがあるので、こうした使い方は完全に自己責任になりますし、そのリスク管理ができるスキルのある人しかやるべきではないと思いますが、考え方としては非常に面白いと思いました。
スノーハイクのアトラクションとしても楽しめるのではないでしょうか。
- 製品名
- WiFi Stove
- 価格
- $275 ~
- メーカー
- Ruta Locura
- 購入
- Ruta Locuraオンラインストア他