現代アートのような造形美を誇る焚き火台、Picogrill 398
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Picogrill はスイスのメーカー STC が展開する焚き火台のシリーズなのですが、そのラインナップのなかで僕がいちばん面白いと思っているモデルが Picogrill 398 です。
※編集部注: 本稿は土屋智哉さんの談話をもとに、編集部が文章化しています。
このモデルの魅力は、なんと言ってもその見た目でしょう。羽のようなステンレスの板を組み合わせた、左右対称のデザインが美しいですよね。現代アートのようで、ディスプレイして眺めたくなるくらい。各パーツを外して折り畳むことでコンパクトに収納できますし、工芸品としてとても優れたデザインだと思います。
デザイン性だけでなく、焚き火台としての実用性も高い。いちばんのポイントは、薪を燃やす箇所を宙に浮かせているところでしょう。これによって酸素の供給がしやすくなっているし、地面が濡れていても湿気の影響を受けない。ステンレスでできていて熱の伝導性も良いですから、一度燃やすと全体が熱せられて薪を上手に乾かすことができるでしょう。
それから、羽の部分が円筒を半分に切ったような形状なので、親木を1列に並べやすい。大きい親木を並べて、その間に枝を置くのが、焚き火を燃やし続けるコツなんですよ。それを中空で行うことで、空気の流れをより良くしている。焚き火のスタイルとして、非常に理にかなっているのですね。
実用品として優れているし、なおかつ造詣が美しい。どういう場所でどうやって使うか――そんなことを考えるのが楽しくなるアイテムだと思います。
- 製品名
- Picogrill 398
- メーカー
- STC
- 価格
- ¥12,760
- 重量
- 442g
- 購入
- WANDERLUST EQUIPMENT ほか