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ARC’TERYX が導き出した、街とフィールドをつなぐTシャツの最適解

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ARC’TERYX が導き出した、街とフィールドをつなぐTシャツの最適解
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ARC’TERYX のラインナップで今最もわたしが注目しているのは、24 というシリーズです。ハイカーにとって、というより多くの人にとって、ARC’TERYXの主なテクニカルラインはハイスペックすぎるんです。日常的に使おうとすると、ヒマラヤじゃなくて裏山に行くだけなのに……というTPOのズレが出てしまう。でも、この 24 というラインはライフスタイルに特化していて、日常と非日常をシームレスにつなぐことができます。

※編集部注: 本稿は土屋智哉さんの談話をもとに、編集部が文章化しています。

さらに、タウンユース向きの 24 のなかでも、最近はコンセプトが自転車に寄りに変化しています。それも、通勤通学でロードバイクに乗るような状況を想定している。なので、ガチガチのサイクルウェアとは違って、そのまま普段の生活や仕事に着て行けるような、街中で浮かないデザインのものが増えているんです。とはいえ自転車に乗ればやはり汗はかくから、吸湿性と防臭性にすぐれたハイスペックな素材も必要になります。そんなカジュアルさとテクニカルさを兼ね揃えた 24 の商品のひとつが、この A2B Tシャツです。

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まず目をひくのが、独特のカッティングです。自転車に乗ることを前提としているので、前傾姿勢になっても肩や脇まわりの生地が吊りにくく、しっかり体にフィットするつくりになっています。メッセンジャーバッグやリュックを背負ったときに肩で生地が擦れないように、肩のてっぺんに縫い目がないのもポイントです。

最も注目すべきは、ポリエステル58%+メリノウール42%の組み合わせが生み出すバランス感でしょう。ポリエステルは汗をかいても乾きやすい素材ですが、やはり化繊だけではくさくなりやすいし、生地がいかにも化繊シャツじみたツルツルのものになってしまう。でも、半分メリノが入るだけで化繊シャツ独特の光沢が抑えられて、生地の表情がぐっとよくなります。しかも、メリノの特色である防臭性が、においやすいポリエステルの弱点をうまく補っている。

同時に、ポリエステルがメリノのデメリットをカバーしているとも言えます。Hiker’s Depot では、ハイカーのために長距離を歩いてもくさくなりにくいメリノのシャツを多く取り揃えていますが、ウールだけでは生地が弱くなってしまう。でも、ポリエステルを組み合わせれば強度をもたせることができるし、強度がある分だけ生地を薄くできるんです。

カラー展開は左から順に Black, Blue Smoke, Opuntia, Raku の全4色

カラー展開は左から順に Black, Blue Smoke, Opuntia, Raku の全4色

価格は7,500円とやや高く感じられるかもしれませんが、10,000円超えも珍しくないメリノのアンダーウェアと比べると、とっつきやすい設定です。メリノは秋冬に着るイメージがあるので、夏には着たくない。でも化繊だけだとにおうしテカテカ感がイヤだ。そんなわがままな人にこそ、夏を迎えた今の季節におすすめしたい、いろんなものが全部入ったTシャツです。

製品名
A2B T-Shirt
メーカー
ARC’TERYX
価格
7,500円(税別)
サイズ
S, M. L, XL, XXL
カラー
Black, Blue Smoke, Opuntia, Raku
重量
135g
購入
Hiker’s Depotほか

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