
パタゴニアがかなり面白いベースレイヤーをリリースしました。要はメリノウールとポリエステルによるニットのベースレイヤーなのですが、ここにはいくつもの面白い技術が投入されています。

ウィメンズのMerino Air Hoody。
メリノウールの紡績は彼らが「エア・ジェット工程」と呼ぶ新しい製法で行われていて、従来の製法で作った糸よりも高いロフト(嵩)を持った保温性の高いものになるのだとか。そしてこのメリノウールを、ポリエステルの繊維とともにコンピューター制御された編み機でシームレスに服のかたちに編み上げてしまうのです。これなら継ぎ目はなく、糸や布の無駄は最小化され(1着に4g以下)、身体にストレスなくフィットする立体的な成形が可能になるでしょう。

エア・ジェット行程によるロフトの高いメリノ糸をジグザグのニットに編んでいる。
近年、コンピューターによるハイテクニット技術が注目されてきた流れがありますが、このMerino Airを見ていると、編み機ってそもそも元祖3Dプリンタだったんだなー、ということを思い知らされます。3DプリンタはABSやPLAなどの合成樹脂フィラメントを素材に造形しますが、従来から編み機は毛糸でそれを行ってきたわけです。そこにコンピューターによる高度な3D制御が追加されることで、こんなあまり見たことのないベースレイヤーが作れてしまうのです。
肝心のウェアとしての機能性ですが――、前述のような紡績技術(エア・ジェット工程)とシームレスなニット技術によって、保温性が高いのに軽量(メンズのロングTで196g)で、吸湿性、通気性、速乾性についても従来のメリノのベースレイヤーよりも優れているとのこと。

メンズのMerino Air Crew。
ちなみに材料となるメリノウールは環境を再生する効果のある放牧方法(再生放牧法)によって生産されているのだとか。また、ポリエステルは100%リサイクルとのこと。
あらゆるフェイズでサステナブルかつ最先端のテクノロジーが投入されている製品というところも、着る喜びに繋がるでしょう。

ウィメンズのMerino Air Bottoms。
Merino AirはクルーネックのロングTシャツ、フーディ―、ボトムをラインナップ。とくにフーディはルックスからして面白いのではないでしょうか。着てみたいです。
- 製品名1
- Merino Air Crew
- 価格1
- ¥16,200(税込)
- 製品名2
- Merino Air Hoody
- 価格2
- ¥19,440(税込)
- 製品名3
- Merino Air Bottoms
- 価格3
- ¥16,200(税込)
- メーカー
- Patagonia
- 購入
- Patagoniaオンラインストアほか